アドリブを行う際、まずその楽曲、コード進行のキーを知る事が大切です。
一般的にはサークルオブフィフス、5度圏なる考え方で楽曲のキーを判別するのですが、ここでは簡単な暗記方法を♯キーと♭キーに分けて解説します。
まずは、調号の付け方。
♯キーはF(ファ)、C(ド)、G(ソ)、D(レ)、A(ラ)、E(ミ)、B(シ)の順番で♯をつけます。
♭キーはB(シ)、E(ミ)、A(ラ)、D(レ)、G(ソ)、C(ド)、F(ファ)の順番です。♯キーの逆ですね。
#はファドソレラミシ、bはシミラレソドファ..と呪文のようにどちらも暗記してください。
そしてここからがポイントです。下の図を見てみましょう。

(+2)♯キー F(1) C(2) G(3) D(4) A(5) E(6) B(7)
(-1)♭キー B(1) E(2) A(3) D(4) G(5) C(6) F(7)

♯キーが+2で♭キーが-1となっています。また、音名の横に数字が1,2,3..と書かれてあるのは調号を付けていく順番を数字で表したものです。
 
例えば♯が5つ付いている楽曲のキー判別。
F,C,G,D,Aと計5つ♯がつけられています。
上の表で♯キーの横に+2と書かれてあるのは、FCDAEBの順番で5つ目の♯から2個先の音名がキーになると言う事なのです。
つまりこの場合はKey=E Majorと言うことになります。
 
♭キーについては最終的に出た音名に♭をつけます。
♭が2つ E(2)-1=1(B) Key=B♭
♭が5つ G(5)-1=4(D) Key=D♭
という感じに。
 
この方法の欠点は♯が6つ(Key=F#)7つ(Key=C#)と♭が1つの時(Key=F)のように表からはみだし一周回る時。
これらのキーだけは覚えておかなければいけません。
 
文書にて説明するのはなかなか難しいのですが、慣れると一瞬でキーが判別できるようになります。
以上キーの判別でした。
 
講師
山口涼也