FOS LAB

ギターを弾く際のフォームについて

    ギターの構え方から右手左手のベーシックなフォームについて解説をしています。初心者の方や伸び悩んでいる方は一度フォームを見直してみましょう。上達への一番の近道です。

    FOS GUITAR SCHOOL 山口 涼也

    ギターの構え方

    ギターは右腕で持つ



    💡 座った状態で右太腿の付け根にギターを置き、右腕でホールド。ギターの重心を捉え、右腕のみで構える。ネックを左斜め約45度の位置へ。

    左手でネックを支えない



    💡 左手は押弦の際に使用。手のひらでネックを支えない事。

    足は組む?組まない?



    💡 組む事でのメリットはギターが自身により近づくのでハイフレットへのアクセスが容易になる。デメリットは姿勢が悪くなりやすく、腰を痛めやすい。足置きを使用する事でデメリットを無くすことも可能。

    右手のフォーム

    ピックの握り方と力の方向



    💡 親指と人差し指を軽くクロスさせ、それぞれの指先の方向へ軽く力を入れる。

    ピックの軌道



    💡 ダウンピッキングとアップピッキングは同じ軌道に。順アングルの場合、弦に対して軽く角度をつけると弦の抵抗が少なくなる。

    母指球を不要弦へ固定



    💡 母指球を不用弦に固定する事で、ミュート(消音)効果と手首の回転の軸を作る。

    弦離れ



    💡 遅いリズムでピッキングをする際にもピックが弦に当たる瞬間を極力少なくする。ピッキングの速度を上げることで芯のある良い音へ、ノイズも減らすことが出来る。

    弦移動時の注意



    💡 不用弦に固定しているに母指球を上下させることで弦移動を行う。その際には肩の上下運動も補助で使うと良い。隣り合う弦のピッキングに関してはその限りではない。

    左手のフォーム

    前面の指と後面の親指の力の割合は8:2 or 9:1



    💡 右手首から前腕部にかけてボディをホールド、絞る力と左手の前面部の指で引く力を利用する。

    指板上の指は常に1本のみ



    💡 フルピッキング、レガート時も押弦する指は常に一本のみ。歩行と同じイメージ。

    親指で押す力は極力使わない、添えるだけ



    💡 親指の仕事は補助。ネックをつまんだ際に自然とくる位置へ。

    親指の位置はネックの中心か少し下、内側に曲げない



    💡 クラシックグリップ時。指がしっかりストレッチ出来るように。内側に曲がると母指球に力が入るため疲れの原因にも。

    ストレッチ時、両端の指(人差し指と小指)は外側で押弦する



    💡 指の構造上、全ての指の同じ箇所で押弦することは不可能。両端の指は外側の先で押弦。中心の2本の指はフレットの対して平行になるように。

    2種類のグリップ

    クラシックグリップ



    💡 親指はネックの裏、手の甲を前に押し出すようなグリップ。指を開くストレッチフレーズの際に使用。ビブラートやベンディングのコントロールは不安定。

    ロックグリップ



    💡 親指の第一関節をネックに引っ掛ける。肩が上がり親指を入れ込まないように。左腕の全ての重さを乗せる。ビブラートやベンディングのコントロールが安定。逆にストレッチフレーズは弾く事が出来ない。

    フィンガーピッキング

    アルペジオを弾くための基本的なフォーム



    💡 親指を軽く伸ばして低音弦へ添える。残りの指は軽く握った状態(曲げている状態)から更に曲げる(握り込む)ようにして弾く。

    ハイブリッドピッキング



    💡 ピックと中指、薬指、小指を使用するピッキング。複数弦に跨るようなフレーズで効果を発揮する。フォームは通常のピッキングフォーム+フィンガーピッキングフォーム。